断食道場の食事はどんなもの?

断食道場の食事がどのようなものかですが、これはカリキュラムの段階によって変わります。まず完全断食をしている絶食期間は、当然ながら何も食べません。
そして、復食期など、ほんの少し食べる期間の場合はおかゆが出ます。おかゆはお米の場合もありますが、基本的に玄米が多いようです。それもかなり水分の多い、ほとんど重湯のようなおかゆです。これに梅干しが入っていたりすることがあります。
また、少量の味噌汁もついてきます。これは大豆によって蛋白質を最低限補給すること、塩分を最低限補給することを目的としていると言われます。人間はカロリーだけでなく塩分もないと生きていけません。そうした塩分を補給できる貴重な食事です。
加えて、ビタミンを摂取するために野菜ジュースが出ることもあります。野菜ジュースはビタミンをとりつつも、胃袋を空っぽにしたままの状態を維持できるので、断食道場ではかなり重宝されるドリンクであると言えます。
他にはうどんが出ることもあります。うどんが出るときは、少ない食事で出来るだけ栄養を補給できるように、ホウレンソウなどの野菜が麺に練りこまれていることもあります。うどんなのに完全な緑色をしていたりします。もちろん、味も美味しいです。このような栄養満点のうどんを食べることが出来るというのも貴重な機会でしょう。
少しだけヨーグルトが出ることもあります。これは特に復食期間に、消化のいいものだけを食べるようにするためです。ヨーグルトのようにドロドロした食品であれば、胃袋にもやさしいので、胃腸の機能が完全に回復していない復食期にはこのような食べ物が好まれます。赤ん坊の離乳食のような感じです。
ある程度食べてもいい時期になると、野菜の煮物やおひたしなども出ます。これもやはり少量ですが、でも通常の食事に大分近いので、復食期間の終わり頃に提供されることが多いようです。
その他よくあるメニューとしては野菜スープなどもあります。いずれの場合も、水分が多い、胃腸にやさしい、出来るだけ栄養が取れるように配慮されている、ということが言えるでしょう。
そして無事に断食が終わった後の食事には、酵母パン、野菜サラダ、ムニエルなどしっかりとした通常の食事が出ます。特にホテルでの断食の場合は、最後は豪華なホテルらしい料理で締められるということが多いです。断食の後で食べるこのような料理は、究極のおいしさになることでしょう。空腹は最上のソースである、ということわざ通りですね。